2009年5月15日金曜日

「天使と悪魔」 : 「悪魔と悪魔」

誰しもが心の中に天使と悪魔を抱えているものです。

良心の弱さを加勢するか、邪心の強さに依存するかはその人次第。

さて、今日はダン・ブラウン著の

「Angels & Demons : 天使と悪魔」

の公開を記念しまして、
数回にわたり、イルミナティについて書いて行きたいと思います。

みなさんは「イルミナティ」なる秘密結社のことはご存知でしょうか?
たぶんこの映画でその存在を知る人も多いのではないかと思います。

映画の詳細は説明するのが面倒くさいのでWikiを参照してくださいw

さて、小説を読まれた方も、映画を見られた方も、どちらも知らないという方も、
そもそも「イルミナティ」って実在する(した)の?という疑問があると思います。

「天使と悪魔」をもうご覧になられた方ならご存知の通り、
「イルミナティ」とは「バチカン」の敵対組織であり、
1500年以上も続いているバチカンの宗教統治を科学の力でねじ伏せ、
世界を手中に収めようとする絵に描いたような模範的な秘密結社の一つです。

こんな映画のような組織が(実際映画になってしまいました)
我々の知らないところでバチカン市国と想像を絶する覇権争いを
しているというのは俄かには信じがたいことです。

僕はまだ映画を見ていませんが、
小説を読んだ限りでは前作「ダヴィンチ・コード」同様、
部分的には当たっている、でも大半はやはり作者の主観で進行されていて事実とは
かけ離れている、というのが僕の見解です。

著者のブラウンが何を目的としてこれを執筆したのかはわかりかねますが、
このように事実とフィクションを安易に混合してしまうことは危険であり
それこそ「真実」を隠蔽しようとするものにとっては逆に好都合でしかありません。

社会に警鐘を鳴らすのであれば、面白おかしく物語にしてしまうのではなく、
事実関係を詳細に伝えるドキュメンタリーを作成して欲しかったというのが
僕の正直な気持ちではあります。勿論、映画を楽しみにしている自分もいるわけですが^^;

後に詳しく実際の「イルミナティ」について書きますが、
その前に今回は僕の自論を書いておきましょう。

まず、

「イルミナティとバチカンは敵対関係なのか」というところですが、
これは「表向き」の話であって、実際は同じアジェンダを遂行する共謀者です。
「イルミナティ」の設立は18世紀後半ということになっていますが、
その思想自体は何千年も前から受け継がれているものであり、
名前こそ違うものの、文明の始まりから彼らのような思想家は存在しています。

これまで数多くの秘密結社が世に現れ、去っていきました。
これらが一貫して提唱してきた思想というのが

極少人数の選ばれたエリート達がその他大勢を統治するというものです。
彼らの最終目標は世界に唯一の政府と宗教を樹立し、
世界中を従わせ民衆を奴隷化することにあります。
中流層というものを排除し、あくまで支配者と奴隷というシステムを構築させようとしているのです。

これは「イルミナティ」に限った事ではなく、多くの秘密結社に見られる思想です。
バチカンもその一つと言っても過言ではないでしょう。

それを「科学」「金融」で実現させるか、「宗教」で実現させるか、
それぞれ方法こそは違うものの、目的は一緒なのです。

では彼らは結局一つなのか、というとそれはなんとも言えません。
充分な証拠がないからですが、僕はこれらの秘密結社が中枢では繋がっていると思っています。

9・11の自作自演のように、バチカンイルミナティも自作自演と言えます。

多くの秘密結社には絶対的な階級システムが構築されており、
末端のメンバーや信者は「本来のアジェンダ」を知らされていません
彼らは上階層への絶対服従を誓わされ、目的を遂行するための「手段」のみを与えられ、
それらを従順にこなしています。

中には自分は世界を救うために行っているんだと本気で信じているものも多くいるでしょう。
こういった人たちは秘密組織に片足突っ込んでいるだけにたちが悪い。
彼らは決まって「陰謀」など存在しないと言い切ります。
なぜなら自分の所属している組織が人類最大の秘密であり、
自分は平和のために動いているからだ、と信じて病まないからです。

善良な人間だけを操っているだけではありません。
イルミナティ内にも本気でバチカンを陥れ、雪辱を晴らそうとする邪悪なものもいるはずですし、
逆にバチカン内にも権力維持のため本気で邪魔な彼らを根絶するため、死力を尽くしているあくどい司祭もいるんです。

ドイツにヒトラーのようなファシストが生まれたのも偶然ではありません。
彼はこういった秘密組織に育成された「悪」といっても過言ではないでしょう。

こういった良くも悪くも純粋な人間を多く利用し、盾に使い、
それぞれの組織の上階層の連中は「本当の秘密組織を中枢に組み」
自分達の目的を安全に遂行しているのです。
世に知れ渡っている多くの秘密組織など、彼らの隠れ蓑でしかないのです。

中枢が結局は同じ組織であるということで、
この世に存在する対立のほとんどが自作自演です。

映画のタイトル「天使と悪魔」はどちらが善で悪なのか、
という問いを投げかける哲学的で良いタイトルではありますが、

現実では「悪魔と悪魔」なのです。
まぁ、こんなタイトルにしてしまったら集客が難しくなっちゃいますよねw

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「イルミナティ」のことを説明していく上で、

「イエズス会」
「マルタ騎士団」
「サバタイ派=フランキスト」
「ユダヤ」

といったどうしてもはずせない題材が多数出てきますが、
とりあえずは読者の皆さんの混乱を避けるため、
できるだけ「イルミナティ」に絞って解説していきたいと思います。
上記したその他の項目についてはまた後日詳しく説明していきたいと思います。

では次のブログで、、、、。

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